光化学スモッグ

自動車などの排気ガス中に含まれる炭化水素とちっ素の酸化物とが、上空で太腸からの強い紫外線を受けて光化学反応を起こして、大量のオゾンが発生したときに、これを光化学スモッグといい、最初に確認されたのはアメリカのロサンゼルスで、目が刺激されチクチクしたり、クシャミが出るなどの症状を起こしました。東京にも発生し、昭和45年7月の光化学スモッグは数千人の被害者を出しました。このときオゾンはさらにオキシダント、と呼ばれる二次汚染物質を形成し、また空気中の亜硫酸ガスが湿気と結びついて亜硫酸となりこれにオキシダントが作用して硫酸に変わり、霧状に降ったとみられています。普通は晴れあがっで紫外線の強い日に発生するとされていますが、東京では、46年5月末がら曇り空の日や夜間でも発生し、目が痛いなどの症状を訴える被害者が出ていました。東京スモッグの原因物質については、オキシダント、アクロレイン、硫酸ミスト、硝酸メチル、パン等が言われていました。しかしスモッグの人体被害等の疫学的調査が乏しいため以上の原因物質も被害との関連性が乏しく、オキシダントは目やノドの刺激を起しますが、昭和45年7月18日の東京の立正高校での最初の被害以来何回も起きているけいれん、意識不明等の重篤な症状はオキシダント説では説明できず、疫学的な調査がもっと必要とされました。

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