放射性廃棄物

原子力発電所や核燃料再処理工場、研究所から出るコバルト66やルテニウム106など放射性物質の屑。昭和30年より44年までドラムカン詰めにして千葉県館山神40キロの海底に捨てられていたことが46年三月の参院科学技術特別委員会で明らかにされました。放射性廃棄物は、流体や気体で放射能レベルが低いものは、川や海、大気中に放出しますが、液状の場合は蒸発、凝集、沈澱、イオン交換などの処理をし、気体は、ろ過、洗浄したあと、ガスをタンクに貯蔵します。固体で放射能レベルの低いものは、圧縮処理などをしてアスファルトで固めますが、原子力発電所一力所で年間ドラム缶3千本の廃棄物が出ます。1立方cm当り1マイクロキュリー以上のものは、そのままで地下に貯蔵します。地上の置場がなくなるために、科学技術庁は46年7月に、低レベル廃棄物の海中投棄を決めました、しかし万一、海中に漏れた場合に、放射能が低濃度でも海中生物に農縮されることはハッキリしているために、処埋技術をさらに研究、海洋調査を十分すませたのち北太平津、の深海底に捨てることを目指していました。米原子力委は岩塩層への貯蔵借置が一番安全と発表していました。

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