畜産公害

大規模飼育が増えることに伴い、糞尿、臭気、騷音などが公害のひとつとして取上げられるようになり、農林省は家畜団地の造成や農業構造改善事業等で対策を講じていました。特に糞尿はその量が多く、家庭下水と同等又はそれ以上の大間題になっていました。農業公書の代表的な例である糞尿を、活性汚泥法で処理したあとに殺菌処理などの手を加え、飼料に還元する方法が進められています。
パラチオン中毒は農薬中毒で、有機りん剤農薬バラチオンによる中毒です。死亡することがある。人体内では絶えずアセチルコリンという有害物質が生産されますが、コリンエステラーゼと称する酵素で分解され無害となります。バラチオンはこの酵素の作用を抑制し、アセチルコリンを蓄積すし、これにより骨格筋、自律神経、中枢神経の刺激とまひが生じ、どう孔収縮、発汗、おう吐、下痢、血圧上昇、筋肉のけいれんとまひ、呼吸筋のまひ、こん睡などが起こります。治療にはアトロピンを大量投与します。