人間環境宣言

1970年の国連人間環境会議の第一回準備会で行われたました。国際的に公害を防止し、人間の住みよい環境をつくるための宣言です。その中で人類が健康な環境で生活する権刊を訴えた国際公害防止宣を準備して、1972年6月のストックホルム会議で採択すろこと、国際的に公害の情報を交換したり、公害測定の組織設定の必要をあげ、また公害迫放は地域、国家、国際間の3つの水準で協力体制をとり、長期的な視野に立って、まず実行することに重点を置くべきだと強調しています。
国連人間環境会議は、がけがえのない地球をスローガンに1972月6月、スウェーデンの首都ストックホルムで開かれました。104力国、約1200人の代表が参加し、人間環境という人類共通の間題をテーマに開いた初めての会議。都市、人口などの人間居住間題、天然資源の合理的管理、環境汚染、開発と環境など6つの主要な議題について話合いました。世界人権宣言に匹敵しました、人間環境宣言も採択され、今後の環境政策に大きな影響を与えました。会議の主要課題を公害を中心とする環境汚染に絞ろうとした日本に対し欧米諸国は人間環境という地球規模の視点からの取組みをみせました。そして環境保全のための国際規制の適用で、発展途上国の経済開発が阻害されないよう配慮すべきだという開発をめぐる南北問題も表面化しました。環境外交という新しい世界の潮流に対して日本は消極的でした。
公害日本とは日本の公害の実態を市民、住民被害者サイドから報告する、ノーモアミナマタと題する自主レポートで、自主講座公害原論実行委員会がまとめました。表紙に水俣病で死亡した船橋岩蔵さんの右手の写真を掲載し、水俣病、イタイイタイ病、カネミ油症、四日市公害など18項目の日本の公害について評しく記録するとともに、日本の環境汚染がここまで進んだ原因が政府の企業保護政策、国民の権利意識の薄さなどにあることを指摘し、この絶望的な状態から脱却する唯一の希望は、公害の被害者を含む住民による運動の歴史にあるとしています。英訳したもの2500部をストックホルムの国連人間環境会議に持込んで、各国の参加者に配布しました。

家計と公害環境

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